研究概要 |
新規電子供与体としてナフタレン環の両peri-位に,それぞれsp^2炭素4個或いは16属ヘテロ原子(S,Se,Te)2個を導入すれば得られる,共役7員環或いは5員環が縮環した分子(dicationがpyreneとisoelectronic)を設計しAcenaphtheneから出発して合成を試みている。現在1,8-bis(hydroxymethyl)-4,5-dichloronaphthaleneを得ており今後1,8-Bis(methoxycaronyl)誘導体としたのちAcyloin縮合により先に7員環を形成し次に5員環構築へと進む予定である。電子受容体についてはHetero-TCNQのうち唯一未知であるTellurophene-TCNQの合成を試みている。現在既に母核Telluropheneの合成は完了しておりdicyanomethylene基の導入法につき検討中である。拡張された共役系を持つ3,6-Phenanthrene-及び2,8-Chrysene-quinone,あるいは対応するTCNQ誘導体については現在Bennzene Naphthalene誘導体から母体となる炭化水素のdimethoxy体及びdihalo体の合成を行っている段階であり次年度は標的化合物の合成に進む計画である。
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