ICP放電およびグロー放電プラズマに供給する放電ガス流量を変調制御するために、いくつかのガス流量制御素子を購入しその特性について検討した。その結果、国内メーカA社製の高速電磁バルブが本研究の実験目的に最も適するものであることがわかった。このバルブを使用することにより、50-1Hzの変調周波数でプラズマを制御することができた。現在、その分光分析用励起源としての特性について、詳細なデータを収集中である。 また、グロー放電プラズマからの発光強度を系統的に整理するために、アルゴン発光線を基準とする方法を検討し成果を得た。その詳細は、第58回分析化学討論会および論文誌上で公開した。 更に、グロー放電励起源からの光変調特性を調べるために、バイアス電圧変調方式の放電についての研究も推進している。バイアス電圧を変調することにより高いS/N比での発光強度の測定ができるという結果を得た。その成果は第59回分析化学討論会において報告する予定である。
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