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1997 年度 実績報告書

単細胞紅藻における葉緑体RNAポリメラーゼシグマ因子の研究

研究課題

研究課題/領域番号 09640764
研究種目

基盤研究(C)

研究機関東京大学

研究代表者

田中 寛  東京大学, 分子細胞生物学研究所, 助教授 (60222113)

研究分担者 高橋 秀夫  東京大学, 分子細胞生物学研究所, 教授 (90013333)
キーワードCyanidium / Cyanidioschyzon / RNA polymerase / sigma factor / chloroplast / light regulation
研究概要

1.単細胞原始紅藻、Cyanidium caldarium RK-1株の核ゲノムからクローン化した3種の葉緑体RNAプリメラーゼシグマ因子遺伝子(sigA,sigB,sigC)のうち、sigBおよびsigCは極めて相同性が高く、殆ど同一の遺伝子産物をコードすると考えられる。このため、sigBとsigCを区別することは不可能であったことから、sigA遺伝子とsigB(and/or)sigC遺伝子の発現についてmRNAおよび蛋白質レベルでの解析を行った。ウェスタン解析に用いた抗体は、それぞれの遺伝子物産を大腸菌内で過剰発現させた蛋白をウサギに免疫することによって得た。C.caldarium株の培養は12時間ごとの明暗周期を3日連続し、その後の24時間について6時間ごとのサンプリングおよび試料調製を行った。解析の結果、sigA遺伝子が比較的明暗周期によらない発現パターンを示すのに対し、sigB/sigCの発現は明期にのみ強く観察された。従って、sigA遺伝子は葉緑体で光によらず発現している遺伝子の転写。sigB/sigCは光に依存した発現を行う遺伝子の転写に関わることが示唆された。
2.大腸菌内で過剰発現させたsigA,sigB,sigC遺伝子物産について、大腸菌RNAポリメラーゼのコア酵素との再構成実験を行い、大腸菌のコンセンサス型プロモーター群を用いたin vitroの転写実験を行った。その結果、3種の遺伝子物産が実際にシグマ因子の活性を持つこと。および、それらの転写特異性が比較的類似したものであることが強く示唆された。生体内における機能については、Cyanidium細胞から調整したRNAポリメラーゼコア酵素を用いた実験が必須である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Kosuke Oikawa: "Two types of ditterentially photo-regulated nuclear genes that encode δ factors for chloroplast RNA polymerase in the red alga Cranidium caldarium strain RK-1" Gene. (印刷中). (1998)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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