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1997 年度 実績報告書

クロロフィルa+cをもつ生物群におけるセルロース合成酵素複合体の多様性の探索

研究課題

研究課題/領域番号 09640828
研究種目

基盤研究(C)

研究機関高知大学

研究代表者

奥田 一雄  高知大学, 理学部, 教授 (40152417)

キーワードクロロフィルa+c植物 / セルロース / 細胞外被 / 凍結割断法 / 多様性
研究概要

平成9年度は渦鞭毛藻Scrippsiella hexapraeingulaと黄金色藻のGiraudyopsisおよび新種Shizocladiaの細胞外被の構造と形成過程を調べた.
3種ともに,免疫電顕によって,セルロースミクロフィブリルの存在を確かめた.特に渦鞭毛藻では遊走細胞のthecal platesとシストのペリクル細胞壁の両方にセルロースが存在した.申請した設備備品微分干渉顕微鏡を用いてセルロース合成期を調べた結果,thecal platesは遊走細胞放出後1-2時間以内,ペリクル細胞壁は遊走細胞がシストになった直後に形成されることがわかった.金属圧着による急速凍結固定細胞の割断膜の観察の結果,thecal platesを合成するアンフィエスマ小胞はシストの時期に既に分布範囲が決められている網状構造をとる膜系の発達によること,ペリクル細胞壁を合成する膜は遊走細胞のアンフィエスマ内膜の融合によって生じること等の新しい知見を得た(論文作成中)
渦鞭毛藻とShizocladiaにおいては,セルロース合成期に対応して割断された膜上に特徴的な蛋白粒子の集合体が観察された.現在,これらの集合体の詳細な構造を明らかにし,来年度さらに黄緑藻も加えてクロロフィルa+c植物のセルロース合成酵素複合体(TC)の探索を継続する.

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 奥田一雄・峯一朗: "藻類セルロースの生合成" Cellulose Comunications. 4・3. 101-107 (1997)

  • [文献書誌] K Okuda,I Mine,T Morinaga,K Kuwaki: "Cytomorphogenesis in coenocytic green algae.V.Segregative cell division and cortical microtubules in Dictyosphaeria cavernose(Siphonocladales,Chlorophyceae)." Phycological Research. 45. 189-196 (1997)

  • [文献書誌] K Okuda,S Ueno,I Mine: "Cytomorphogenesis in coenocytic green algae.IV.The contruction of cortical microtubules during lenticular cell formation in Valonia utricularis." Mem.Fac.Sci.Kochi Univ.Ser.D(Biol.). 18. 17-25 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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