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1998 年度 実績報告書

中妻貝塚出土の多数合葬人骨からみた親族関係と縄文社会の研究

研究課題

研究課題/領域番号 09640841
研究機関国立歴史民俗博物館

研究代表者

西本 豊弘  国立歴史民俗博物館, 考古研究部, 教授 (70145580)

研究分担者 篠田 謙一  佐賀医科大学, 医学部, 助教授 (30131923)
松村 博文  国立科学博物館, 人類研究部, 研究官 (70209617)
キーワード中妻貝塚人 / DNA分析 / 歯冠計測値 / 下太田貝塚人
研究概要

平成10年度の研究は、まず縄文時代後期の中妻貝塚人の歯根で得られたDNAの分析結果と、歯冠計測値から推定された血縁関係の比較検討を行った。DNA分析は、ミトコンドリアDNAを用いたため母系を示すのに対して、歯冠計測値は両親の形質を受け継ぐので、両者の分析結果が一致しないことは当然である。この点を考慮して検討したところ、この両者の分析結果は、矛盾しないことが明らかとなった。そして、縄文時代の中妻貝塚人が、ひとつの大きな母系集団を核として、そこにいくつかの他の母系の人が加わって形成されていたと推定された。この結果は論文としてまとめられ、三者の連名で1998年11月に動物考古学第11号に掲載された。
次に、中妻貝塚人と比較するために、千葉県茂原市下太田貝塚出土の縄文時代中期・後期の約200体の縄文人骨の研究に着手した。それらの人骨の水洗・乾燥・接合・復元を行い、年齢・性別を判定した。その後、歯冠の計測を行い、DNA分析用の資料を採取した。今年度は約100体の人骨の水洗しかできず、その100体については、歯冠の計測とDNA分析用の資料を採取した。来年度にDNA分析を行い、下太田貝塚人の血縁関係を明らかにする予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 篠田謙一・松村博文 西本豊弘: "DNA分析と形態データによる中妻貝塚出土人骨の血縁関係の分析" 動物考古学. 11. 1-21 (1998)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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