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1997 年度 実績報告書

共振読み出し型の高性能超伝導トンネル接合X線検出器

研究課題

研究課題/領域番号 09650065
研究種目

基盤研究(C)

研究機関九州大学

研究代表者

石橋 健二  九州大学, 工学部, 教授 (00159766)

研究分担者 有馬 秀彦  九州大学, 工学部, 助手 (20253495)
前畑 京介  九州大学, 工学部, 助教授 (30190317)
キーワード超伝導 / トンネル接合 / X線 / 共振 / Q値 / パルサー / 高速フーリエ変換 / エレクトロニクス分解能
研究概要

超伝導トンネル接合をX線検出器として使用すると、理想的に動作した場合には、従来のシリコン検出器よりも約30倍良いエネルギー分解能が期待できると予想されている。本研究では、超伝導トンネル接合X線検出器用に、申請者らが考案した「共振型信号処理方式」の計測システムを試作開発し、その計測方法の特性を調べることを目的としている。
本年度は共振回路系の基礎特性の把握に重点をおいた。共振用のコイルとして、フェライトコアの銅コイル(Q値=39)及び空芯のアルミニウムコイル(Q値=6.9)の2つのコイルを製作した。両方についてパルサーによる実験を行ったが、どちらの場合もシミュレーション計算で予測した信号波形が得られた。得られた信号波形を高速フーリエ変換して、エレクトロニクス分解能を評価した。通常の実験室での実験では、6keVのX線に対してエレクトロニクス分解能は800eVであった。一方、電磁シールドルーム内の実験では、エレクトロニクス分解能は改善され、フェライトコアの銅コイルで240eV、空芯のアルミニウムコイルで320eVとなった。しかしながら、理想的な性能として予測した値より1桁大きな値にとどまった。理想的な性能を得るために、一層完全に電磁シールドを施した環境で実験を行う必要があることが明らかになった。

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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