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1998 年度 実績報告書

弾塑性逆解析による金属および金属樹脂積層板の構成モデル材料パラメータの同定

研究課題

研究課題/領域番号 09650105
研究機関広島大学

研究代表者

吉田 総仁  広島大学, 工学部, 教授 (50016797)

研究分担者 岡田 達夫  広島大学, 工学部, 助手 (00233338)
キーワード積層板 / 弾塑性解析 / 逆問題 / 構成モデル / 材料パラメータ同定
研究概要

本研究では,金属および金属/樹脂積層板について,ある層を機械加工などで除去したりせず,積層板そのものの材料試験結果から構成各層の材料特性を決定(弾塑性構成式中の材料パラメータを同定)する方法を提案した.本研究で得られた主な結果は次ぎのとおりである.
(1) 2層金属クラッド板については,引張りおよび繰返し曲げ試験のデータを用いることによりかなり複雑な形の弾塑性構成式を用いても材料パラメータを同定することができた.本研究では,ステンレス/アルミニウムクラッド板を対象として,移動硬化則および等方硬化則に含まれる合計16個(それぞれの層に対して8個)の材料パラメータの同定に成功した.
(2) 樹脂サンドイッチ金属板のV曲げ試験における上下板のせん断ずれ量の分布から逆解析により樹脂の構成式中の材料パラメータを同定する方法について提案した.2枚のアルミニウム板を樹脂接着した試験片を用いて実験を行い,そのデータを用いて樹脂の構成式に含まれる2個の材料パラメータの同定を行った.重ね合わせ継手の引張りせん断試験から得られた樹脂の応力-ひずみ関係(材料パラメータ)と同定した値がほぼ一致したことにより,本方法の妥当性が確かめられた.
(3) 本方法の特長のひとつは,材料パラメータを試行錯誤的に探索するのではなく,非線形最適化手法を用いてこれを精度良く行うことにある.

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Fusahito.YOSHIDA: "Identification of material parameters in constitutive model for sheet metals from cyclic bending tests" Int.J.Mechanical Science. 40.2. 237-249 (1998)

  • [文献書誌] ト部正樹: "薄板の曲げ試験による繰返し塑性構成モデル中の材料パラメータ同定" 日本機械学会論文集(A編). 64・619. 193-198 (1998)

  • [文献書誌] Fusahito.YOSHIDA: "dentification of mechanical properties of component layers in a Ibimetallic sheet by mixed experimental-numerical approach" Inverse Problems in Engineering Design. 243-251 (1998)

  • [文献書誌] Fusahito.YOSHIDA: "Identification of mechanical properties of component layers in a bimetallic sheet" Proc.11th Int.Conf.on Experimental Mechanics. 2. 927-931 (1998)

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公開日: 1999-12-13   更新日: 2016-04-21  

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