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1997 年度 実績報告書

仕上加工面の特徴抽出に基づく目視検査工程のシステム化

研究課題

研究課題/領域番号 09650129
研究種目

基盤研究(C)

研究機関千葉大学

研究代表者

樋口 静一  千葉大学, 工学部, 助教授 (50114319)

キーワード画像処理 / 2次元離散的フーリエ変換 / 近傍処理 / 特徴抽出
研究概要

本研究は,熟練技術者が専門的で特有な表現で評価している仕上面の特徴を,各種の測定で得た多くのパラメータの関数として数値化すると共に,重要な評価パラメータをCCDカメラの画像処理より重点的に検出し,オンラインの評価システムを構築することを目的としている.本研究課題の目的を達成するために,CCDカメラより得られる仕上面の画像情報の計算処理方法を確立し,その特徴を明確にすることがまず第一に必要であり,本年度は下記の課題について研究を実施した.
(1)仕上加工面の評価
各種の研削痕を付与した仕上加工面を作成し,熟練技術者に依頼し,直感的な判断により仕上げ状態を評価した.さらに,光ファイバによる照明系と,試料台駆動系を持つCCD撮影システムを構成し,前工程の研削痕が残されている仕上面では,研削痕を表面に存在する傷として検出できることを確認した.
(2)仕上面評価パラメータの決定とその検出機構の検討
研削痕を表面に存在する傷として検出する評価パラメータとして,2次元離散的フーリエ変換画像において扇形領域の濃度和を検討し,その大きさが傷の有無と大きく関係することを確認した.そのため,熟練技術者による評価値を出力するニューラルネットワークを構築する際には,この評価パラメータが有力な入力要素として使用できる可能性が示された.
以上の研究を総合し,熟練技術者の専門的で特有な表現と画像情報との対応,評価システムとして具備すべき要件や処理方法の構築など,実用上の問題点について検討を開始した段階である.なお,本年度の研究で得られた成果の一部は,次頁に示すように学会において発表した.

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 樋口静一, 新野将行, 他: "画像処理によるヘアライン仕上面検査システムの開発" 1998年度精密工学会春季大会学術講演会(3月18日). 295-295 (1998)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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