• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1998 年度 実績報告書

機能材料の超精密切削加工に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 09650140
研究機関岡山大学

研究代表者

大橋 一仁  岡山大学, 大学院・自然科学研究科, 助手 (10223918)

研究分担者 藤原 貴典  岡山大学, 地域共同研究センター, 助手 (20274011)
塚本 真也  岡山大学, 工学部, 助教授 (80163773)
中島 利勝  岡山大学, 工学部, 教授 (80026038)
キーワード超精密切削 / Al-Mg合金 / 単結晶ダイヤモンドバイト / 仕上面あらさ / 結晶粒界段差 / ECP法 / 逃げ角 / 残留応力
研究概要

磁気ディスクやポリゴンミラーなどの電子光学部品に多用されているAl-Mg合金を単結晶ダイヤモンドバイトで超精密切削する場合の仕上面あらさの創成機構を実験的に検討した。その結果,超精密切削面のあらさが理論あらさに比べて大きくなる要因として超精密切削面に現れる結晶粒界段差が揚げられることを確認した。そこで,超精密切削面に現れた粒界段差を構成する個々の結晶粒の面方位をECP(エレクトロ・チャンネリング・パターン)法を用いて特定し,段差を形成する個々の結晶粒の面方位と仕上面における結晶表面のレベルとの関係をステレオ三角形に対応させて求め,切れ刃の逃げ角が2,5,10,15゚のダイヤモンドバイトを用いて,逃げ角が仕上面あらさと粒界段差に及ぼす影響を検討した。その結果,逃げ角が比較的小さい場合はステレオ三角形の頂点として表される(111)面,(011)面及び(001)面から三角形中央の(124)面に近づくに従って結晶表面は高くなる傾向が顕著に現れることが明らかになった。しかし,逃げ角が大きい場合は同様な傾向が明瞭に確認できないことがわかった。また,逃げ角が小さくなるに従って切れ刃逃げ面が工作物表面を擦過するバニシ作用が強まるため,粒界段差は小さくなることが確認された。また,そのために切れ刃と工作物表面との接触面における比切削抵抗比(比切削主分力と比切削背分力との比)は逃げ角が小さくなると共に大きくなり,X線回折により求めた仕上面の残留応力は,小さい逃げ角のバイトで仕上げた表面ほど圧縮の残留応力が大きくなることが明らかになった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 中島利勝: "Al-Mg合金の超精密切削面粗さの創成要因に関する研究(続報)-結晶粒界段差の実験的検討-" 1997年度精密工学会秋季大会学術講演会講演論文集. 170 (1997)

  • [文献書誌] 大橋一仁: "超精密切削面あらさの創成機構" 超精密加工プロジェクト事業成果普及講習会資料. 7-8 (1998)

URL: 

公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi