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1997 年度 実績報告書

混相乱流のサブグリッドスケールモデルに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 09650189
研究種目

基盤研究(C)

研究機関大阪大学

研究代表者

梶島 岳夫  大阪大学, 工学部, 助教授 (30185772)

研究分担者 太田 貴士  大阪大学, 工学部, 助手 (10273583)
辻本 公一  大阪大学, 工学部, 助手 (10243180)
三宅 裕  大阪大学, 工学部, 教授 (50029005)
キーワード乱流 / 混相流 / 混相乱流 / 固気二相流 / 直接数値シミュレーション / LES / SGSモデル / 数値流体力学
研究概要

混相乱流の大規模渦の数値シミュレーション(LES)においては,分散相(固体粒子や,気泡,液滴など)はふつう流れ解析格子よりも小さなサブグリッドスケール(SGS)にある.単相乱流のSGSモデルでは主としてエネルギーの散逸を担うのに対して,混相乱流ではSGS渦もエネルギーの生成やレイノルズ応力成分間の再配分に寄与する可能性がある.本研究では,分散相(主として固体粒子)の挙動をひとつひとつラグランジュ的に追跡し,一方,流体の乱流を直接数値シミュレーション(DNS)で求め,両者の相互作用を解析することによって,混相乱流のLESのためのSGSモデリングを目的としている.本年度は,乱流のDNSに使う計算格子だけを使って並進・回転をしながら乱流中を運動する粒子を精度よく追跡する方法を確立した.一様流れ場にある球形粒子のまわりの流れで精度を検証し,粒子径と計算格子幅の比が8倍程度であれば,相対速度に基づくレイノルズ数で500程度までの流れが定量的にも妥当に再現された.また,非定常の渦放出についても実験での観測とよく一致し,後流渦のエネルギー収支も数%程度の誤差で算出され,粒子がエネルギー源となる混相乱流のDNSであることを示した.さらに計算コードの並列化を実施し,多くの固体粒子を含む乱流場の処理を高効率化した.また手法を,渦を放出しながら落下する粒子群を含む一様乱流に適用し,個々の粒子の後流だけでなく,粒子クラスターの大規模な後流が発生することが再現され,多重スケール性を有する乱流場のデータベース化が可能となった.

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 梶島岳夫: "Direct Numerical Simulation of Two-Phase Turbulent Flow Including Large Particles" Proc.ISAC'97 High Performance Computing on Multiphase Flow. 99-104 (1997)

  • [文献書誌] 梶島岳夫: "コロケ-ト格子による非圧縮流れの高次差分解析" 日本機械学会論文集B編. 63-614. 3247-3254 (1997)

  • [文献書誌] 梶島岳夫: "Direct and Large-Eddy Simulation of Turbulent Flow with Separation in a Wavy Channel" Turbulence,Heat and Mass Transfer 2 (eds.K.Hanjalic & T.W.J.Peeters),Delft Univ.Press. 431-440 (1997)

  • [文献書誌] 梶島岳夫: "固気二相乱流ミクロ構造の解析とSGSモデリング" 第1回オ-ガナイズド混相流フォーラム講演論文集. 51-56 (1997)

  • [文献書誌] 梶島岳夫: "離散要素モデルを含むDNSによる壁乱流の制御機構に関する研究" 第13回NSTシンポジウム講演論文集. 69-75 (1998)

  • [文献書誌] 瀧口智志: "混相乱流の直接数値計算のための粒子まわりの流れの計算法" 第16回混相流シンポジウム講演論文集. 299-300 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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