• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1997 年度 実績報告書

噴孔内キャビテーション流と噴霧の特性に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 09650242
研究種目

基盤研究(C)

研究機関広島大学

研究代表者

西田 恵哉  広島大学, 工学部, 助教授 (90156076)

研究分担者 清水 正則  近畿大学, 工学部, 教授 (30140320)
吉崎 拓男  広島大学, 工学部, 助手 (30240881)
廣安 博之  広島大学, 工学部, 教授 (40034326)
キーワード噴霧 / 液体微粒化 / キャビテーション / ホールノズル
研究概要

液体を円形の噴孔から高速で噴出させた時の微粒化機構を解明するため,噴孔内のキャビテーション気泡の生成,発達,消減の過程が噴射後の液体の分裂と噴霧特性に及ぼす影響を明らかにすることを目的に実験を行った.まずアキュムレータ,噴射管,インジェクタからなる噴射装置を使って,直径0.5mmの円形噴孔を有する透明なアクリル樹脂製ノズルから水を定常的に大気圧の空気雰囲気中に噴射した.この時,噴孔内の液流のキャビテーション気泡の生成,発達,消減の過程で発生する超音波を,ノズル表面に接着した超音波トランスデユ-サによって検出することを試みた.さらにノズル外部から噴孔内壁の数ヶ所に極細の電極を挿入し,電極間の噴孔内液流のインピーダンスを測定した.得られた超音波信号およびインピーダンス信号を周波数解析した.噴孔内液流の観察は,ディジタルスチルカメラとパルスレーザ光源を使用して行った.また噴孔内液流の基本的な特性値としての流量係数,噴霧特性としての分裂長さ,噴霧角の測定を行った.これらの測定を噴射圧力を変化させて行い,さらにノズルの形状パラメータとして噴孔長さと噴孔入口部エッジの形状を種々変化させた.以上の実験の結果,(1)超音波トランスデユ-サにより噴孔内キャビテーションの生成,発達,ハイドロリックフリップの状態変化を検出できる,(2)噴孔内液流のインピーダンス測定により液流の噴孔内壁との付着状態の変化を検出できる,(3)噴孔長さと噴孔入口部エッジの形状によって噴孔内液流のキャビテーションの状態が変化し噴霧特性が変化する,などの知見が得られた.

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Nishida,K.: "Characterization of Cavitation Flow in a Simple Hole Nozzle" Proceedings of ICLASS-'97. Vol,I. 207-214 (1997)

  • [文献書誌] Tamaki,N.: "Effects of the Internal Flow in a Nozzle Hole an the Breakup Processe of a Liguid Jat" Proceedings of ICLASS-'97. Vol,I. 417-424 (1997)

  • [文献書誌] 玉木 伸茂: "ノズル噴孔内のキャビテーションによる液体噴流の微粒化の促進" 日本機械学会論文集(B編). 63・613. 3144-3149 (1997)

  • [文献書誌] 玉木 伸茂: "ノズル噴孔内のキャビテーションが液体噴流の微粒化に及ぼす影響" 日本機械学会論文集(B編). 63・614. 3447-3454 (1997)

  • [文献書誌] 垰 努: "ノズル噴孔内のキャビテーション特性と液体噴流の分裂過程" 第6回微粒化シンポジウム講演論文集. 150-155 (1997)

  • [文献書誌] 玉木 伸茂: "ノズル噴孔内の圧力分布とキャビテーションの挙動が液体噴流の分裂過に及ぼす影響" 第6回微粒化シンポジウム講演論文集. 156-161 (1997)

URL: 

公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi