1.液膜厚さ測定センサーの小型化 i)ガード電極を含めた1センサーあたりの必要電極数は直流電圧印加の場合6個必要であることがわかった。 ii)液膜厚さの増大に伴って、伝熱面上の電極から液膜内に流れる電流が飽和することによる液膜厚さ測定精度の低下が、電流導入電極間隔が小さいほど顕著であることを定量的に把握した。 2.温度センサー・液膜厚さ測定センサー付き透明伝熱面の製作 i)抵抗温度計式温度センサー厚さを1ミクロン以下とした場合においても、電気抵抗値R=1000Ωで、温度の電気抵抗値依存性は1K/1Ω程度で、直線性も実験に必要な温度範囲で確保されており、温度計測精度上問題のないことがわかった。 ii)伝熱面局所表面温度の測定値に基づいて、基材内の熱伝導計算によって伝熱面表面局所熱流束を評価する場合、比較的熱伝導率の大きいサファイアガラスを基材に使用した場合でも必要な精度が確保されることがわかった。 3.実験実施 i)試験液体として、蒸留水を使用し、制限流路内で扁平気泡を発生させて気泡底部のミクロ液膜挙動とその中に広がるドライパッチの観察を行い、熱伝達との関連を調べた。
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