研究概要 |
N_i-C_r,コージライト質のオープンセル状多孔体の平均全有功熱伝導率を,平板定常法で測定した。低温面温度は約290Kで一定とし,高温面温度は,370〜1000Kの範囲で変化させた。さらに,前年度提案した熱-ふく射物性に対する立方格子状ユニットセルモデルを,伝導とふく射が共存する本体系の解析に適用し,実験結果と解析結果を比較した。また利用可能な他の研究者の実験データとも比較した。 その結果,提案した理論モデルにより,温度分布,有効熱伝導率とともに±15%以内の精度で予測できることが示された。また,一般に,オープンセル状多孔体内での伝導-ふく射伝熱では,ふく射が支配的であり,この効果は,平均温度,セル径とともに増大することが示された。今後,対流-ふく射が共存する複合伝熱系での検証が必要である。
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