本研究では、低重力空間における弾性構造物と液体の連成挙動問題について、「弾性円筒薄板とそれに付着した液体」という基本システムの連成振動問題を例に取り上げ、その振動特性を理論的に解析すると共に、地上でできる範囲内で実験を行い、本問題に関する重要な基礎資料を提示することを目的とする。 本年度は、「低重力空間における弾性薄板と付着液体の連成振動問題」を、実験を中心に研究を進めた。 振動面上の液滴の動的挙動に関する実験 液滴には蒸留水を用いた。液滴を付着させる材質を変えることで、異なる接触角を有する液滴を作った。加振機上に液滴(水)を置き、正弦波加振することで、 ・液滴が振動面を離れる条件、 ・又は液滴が分離する条件 を明らかにした。 また、接触角の異なる液滴の大振幅挙動の違いを、高速ビデオカメラで観察し、今後の液滴の動的挙動解明の為の基礎資料とした。
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