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1997 年度 実績報告書

索道搬器などの回転運動に用いる液体動吸振器の研究

研究課題

研究課題/領域番号 09650268
研究種目

基盤研究(C)

研究機関京都大学

研究代表者

松久 寛  京都大学, 工学研究科, 教授 (00109034)

研究分担者 西原 修  京都大学, 工学研究科, 助手 (00218182)
本田 善久  京都大学, 工学研究科, 助手 (60181559)
キーワード動吸振器 / 液体動吸振器 / 最適調整 / ゴンドラ / 振動
研究概要

動吸振器の利用にあたっては,その固有振動数と減衰の調整の容易さと価格が重要なファクターとなる.そこで,それらが容易に調整でき,価格も従来の数分の一になりうる液体動吸振器について検討した.その結果以下のことが得られた.
1)V字型,U字型,円弧型のパイプを用いた液体動吸振器の理論解析を行った.そして,動吸振器の固有振動数および減衰の最適値と,制振効果の指標となる等価質量比を求めた.等価質量比は動吸振器の形状および位置の簡易な関数として与えられた.
2)V字型およびU字型液体動吸振器の固有振動数はその水量によって容易に調整できることはすでにわかっている.そこで,減衰を付加する方法について検討した.すなわち,パイプ端部にオリフィスを取り付けそこを通過する空気の粘性抵抗を利用する方法,パイプ内にオリフィスや金網などを設け液体の粘性抵抗を利用する方法,グリセリンを用いて液体の粘性を高くする方法について理論および実験にて検証した.その結果,前者は速度に対して非線形特性を持つが,いずれの場合も実用に値するものであることを確認した.
3)上記動吸振器の小型モデルを作り,ゴンドラを模擬した振り子構造物に取り付け,制振効果について実験的に検証した.そして,理論どおりの制振効果を確認した.
4)動吸振器の最適調整において,主系の最大コンプライアンスを最小にする動吸振器の固有振動数と減衰を求めるためのコンピュータプログラムを作成した.

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Hiroshi Matsuhisa: "Multiple and Liquid-type Dynamic Absorbers for a Ropeway Carrier" Asia-Pasific Vibration Conterence '97. 49-54 (1997)

  • [文献書誌] Hiroshi Matsuhisa: "Dynamic Vibration Absorber for a Ropeway Carrier" Proc.of ASME Desing Engineering Technical Conterence. 1-10 (1997)

  • [文献書誌] 松久 寛: "同調液体ダンパによる回転運動の制振" 機械学会講演論文集. 974-2. 49-50 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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