1.本研究の概要 本研究での移動体位置計測システムは、移動体に2つの異なった傾斜角度を持つレーザを回転走査するレーザスキャナを搭載し、地上の再帰反射プリズム(コーナキューブプリズム)をセンサで検出し、その時のスキャニング方向を計測する事により、移動体の3次元位置と姿勢を計算するものである。 2.本年度の研究実績 1)操舵制御システムの改良を行い、モータ・プーリの取り付けを行った。 2)車輪回転速度計測エコーダの取り付け、前後輪の回転角度を計測した。 3)制御システムのソフトウエア開発を行った。 ノート型コンピュータ上の制御I/Fのためのドライバの作成を行った。 高分解能エンコーダ部分に、割り込みを用いたRT-Linux制御ドライバを使った。 ハンドル制御、車輪エンコーダ計測には通常のドライバを作成した。 4)制御コンピュータのネットワーク対応を行った。 OSにPC UNIXを用いた利点を生かして、ネットワークと接続した。 遠隔制御・監視可能なシステムになった。 5)走行時での位置計測実験を行った。 ただし、現時点では十分な精度が出ていない。 6)ノート型コンピュータを小型コンピュータに変更した。 高分解能エンコーダの計測をソフト的計測からハード的計測に変更した。 3.成果の発表 現在制御システムの改良が完成した所であり、早急に実験を行い結果を発表する予定である。
|