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1997 年度 実績報告書

燃料電池用ガス電極への液浸透理論

研究課題

研究課題/領域番号 09650305
研究種目

基盤研究(C)

研究機関茨城大学

研究代表者

堤 泰行  茨城大学, 工学部, 教授 (90217349)

研究分担者 岩崎 唯史  茨城大学, 工学部, 助手 (50282281)
キーワード燃料電池 / 液浸透 / リン酸 / 粘度 / 表面張力
研究概要

撥水性粒子と親水性粒子からなる多孔質層への液浸透現象の理論(フラクタル科学の一種である従来のPercolation理論を親水性粒子間の連結確率を考慮して拡張したもの)を検証するため、親水性の球状シリカ粉とこれに表面撥水処理した同径粒子の混合層に液体を浸透させる実験を行った。その結果、理論上親水性粒子の連結長が急増する親水性粒子数/撥水性粒子数の比率近傍で、実験でも液浸透量が急増する現象がみられ、理論の妥当性が推察された。
リン酸型燃料電池への適用を計るため、基礎物性値であるリン酸の粘度と表面張力を測定した。実用上必要な温度30〜200℃、リン酸濃度85〜105%の範囲でこれらの値を測定した。リン酸の粘性はリン酸濃度が高いほど高く、温度上昇と共にほぼ直線的に低下する特性であった。これに対しリン酸の表面張力は、低い温度範囲では温度の上昇と共に低下するが、120℃あたりを境にして温度上昇と共に増加する傾向に転じる。これは、通常の液体にはない特異な現象であり、リン酸の表面酸化や形態変化に関係があるとみて引き続き検討を進めている。これらのデタは、第38回電池討論会(平成9年11月開催)に報告している。

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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