本研究の主要な目的は、一般3次元場に置かれた複数電極の対地・電極間静電容量計算法の基礎を確立し、抵抗容量型インパルス分圧器のステップ応答シミュレーション技術を確立することであった。 ここでいう一般3次元場の電極とは外付けコンデンサーのことであり、その形状は殆ど円柱形で、回転対称とみなされる分圧器主抵抗に対して3次元的な配置となっている。この特徴を考慮し、電極の静電学的な特性を記述するには、Fourier電荷を用いた表面電荷で電位係数マトリックスを構築し、このマトリックスから、本研究者らが開発したアルゴリズムにより求めるべき静電容量を計算する手法を開発した。この手法の開発により、本研究は大きく進行し、電位係数の逆マトリックスから静電容量を求める計算量を劇的に現象させるアルゴリズムを開発した。その詳細な経過は添付の「研究発表」に掲載しているように平成10年電気学会全国大会で報告される。
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