研究課題/領域番号 |
09650334
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
電力工学・電気機器工学
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研究機関 | 九州共立大学 |
研究代表者 |
藤井 邦夫 九州共立大学, 工学部, 教授 (90044271)
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研究分担者 |
山口 静夫 九州共立大学, 工学部, 教授 (80113009)
檜垣 勝 九州共立大学, 工学部, 教授 (70258333)
嶺 勝敏 九州共立大学, 工学部, 教授 (50043849)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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キーワード | 電動車 / 電気自動車 / 電気移動車 / アシスト自転車 / アシスト形電動車 / ベクトル制御 / 電気制御 / 低圧I.M. |
研究概要 |
現在、地球規模的に環境あるいはエネルギーの諸問題がクローズアップされ、これらの課題に対して積極的なアプローチと開発が試みられている。研究代表者らは電気工学に携わる者であるが、電気工学の立場から省エネルギードライブシステムの研究に従事してきた。本研究は、バッテリー駆動による電動移動車(電気自動車)の開発・実用化を目的としており、ベクトル制御による三相誘導電動機の駆動システムを構築することを特長としている。日本では、同期機方式が主流であるが、本研究の誘導機方式でも十分実用に供することが明らかになった。研究実績の概要は次の通りである。 (1)実用化に向けた技術資料を得るために、10種類の電動移動車を試作した。実験結果から、本システムは十分実用的であることが明らかになった。(2)小型電動移動車用としてアシスト自転車を中心に述べた。(3)定格電圧12V(120W)の三相誘導電動機を開発した。(4)24Vドライブによるコントローラを開発した。(5)市販商品との走行試験比較を行い、誘導機の回生エネルギーが走行距離に大きく寄与していることが明らかになった。(6)誘導機方式は、制御性に富み堅牢である。(7)道路勾配を考慮したトルク制御を採用した。(8)回生エネルギーの高効率制御法が確立された。(9)高速充電器を新たに開発した。 以上の研究によってアシスト自転車を実用化し、現在販売中である。この研究成果から、高齢者および身障者用の低価格車椅子の開発に進展中である。
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