研究概要 |
平成10年度の研究成果で次のような知見が得られた。 1. 8個のニューロン型導電性高分子でネットワークを作成し,パス部の重みを第3電極を用いて変化さすことによってネットワークの特性を変えることができることを確認した。またこのときのネットワークの形は重合条件に依存しているため重みが変化しているときでも常に変化している。 2. 第3電極を用いずにパス部に学習効果を持たせるための1方法としてゲルの性質を利用する方法を用いた。パス部に直流を印加するだけでは大きな変化はなく外部の影響を受けるが,パルスをその前に印加しておくことによりパス部にその履歴を残すことが可能であることが確認された。 3. 成長過程を相関関数とウェーブレットを用いて局所フラクタル次元分布を求めることにより,成長過程で成長モードが変化したことやそれが生じている場所などを具体的に示すことが可能となった。
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