平成11年の研究成果で次のような知見が得られた。 1.第3電極を用いない方法としてゲルの性質をもつ導電性高分子を用いて膨潤収縮過程でドーパントの出入り使用する方法を用いた。学習効果としての前処理の有無に対応してネットワークのパス部の抵抗が変わることを見い出した。 2.導電性高分子の簡易ネットワークを作成して上記の性質を導電性高分子に付加出来るかどうか確かめた。前処理なしのものに比べて処理を施したものはその流れのパス部の抵抗値はそれほど大きな変化を示さなかった。これは現実のニューロン型導電性高分子にたいしてデバイスが可能なことを示唆している。 3.複合フィルムを作成し電流値の大きいネットワークが得られることを見い出した。
|