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1999 年度 実績報告書

ATMネットワークにおける伝送品質特性評価の研究

研究課題

研究課題/領域番号 09650406
研究機関長岡技術科学大学

研究代表者

中川 健治  長岡技術科学大学, 工学部, 助教授 (80242452)

キーワードATM / セル廃棄率 / ISシミュレーション / 大偏差理論 / MMPPモデル推定 / 情報幾何学
研究概要

(i)ATMネットワークにおけるセル廃棄率および遅延特性のシミュレーションによる評価
トラヒックに関する統計的な知識を必要としないインポータンスサンプリング(IS)シミュレーション法,すなわちブラインドIS法に基づいて,これを拡張してMMPP/D/1待ち行列のセル廃棄率推定に適用して,従来得られなかった10^<-12>以下の非常に小さい確率を推定する方法を提案し,その推定精度,高速性について検討した.今後さらに,待ち行列からの退去過程に対して,その実効帯域をブラインドIS法で推定することを検討する.
(ii)ATMネットワークにおけるセル廃棄率および遅延特性の解析による評価
ATMセルトラヒックをEMアルゴリズムを用いてMMPPモデルで推定する方法を検討した.新たにMMGPモデルを提案し,従来の推定法と比較して同程度の推定精度で計算時間が約10分の1以下となる推定法を実現した.今後は,待ち行列からの退去過程をモデル化し平均遅延時間の計算量の少ない近似値を導出する.
(iii)大偏差理論の研究
M/D/1およびMMPP/D/1待ち行列の待ち行列長のパスがある値を超える確率,すなわちレベル交差確率の漸近係数に対する上限値を決定し,従来の近似値と比較して精度が高いことを確認した.さらに一般的なトラヒックモデルに対して大偏差理論を適用し,その幾何学的な性質を明らかにする.

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 中川健治: "Large Deviation Theoryの待ち行列特性評価への応用"電子情報通信学会誌. 82・9. 912-916 (1999)

  • [文献書誌] 上田健志,中川健治: "ATMバーストセルトラヒックの待ち時間特性に対するISシミュレーション"電子情報通信学会論文誌B. J82-B-10. 1782-1790 (1999)

  • [文献書誌] ハリープリハント,中川健治: "Adaptive Thresholds of Buffer to Solve the Beat-Down Problem of Rate Control in ATM Networks"IEICE Transactions on Communications. 2月号. (2000)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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