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1999 年度 実績報告書

低軌道衛星通信システムにおける多元接続方式に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 09650410
研究機関名古屋大学

研究代表者

片山 正昭  名古屋大学, 工学研究科, 助教授 (60185816)

キーワード低軌道衛星 / 多元接続 / 衛星通信 / ハンドオーバ / チャネル容量 / セルラ無線 / オーバレイ / オーバラップ
研究概要

低軌道衛星通信システムの多元接続性能に関する研究を行った.各衛星がマルチビームアンテナを持ち、それによってサービスエリアを複数のセルに分割し周波数の再利用を図る低軌道衛星通信システムを考えた.このようなマルチセル構成は,地上の陸上移動体無線システムでも用いられている.しかし、地上系では各セル中央に基地局位置し伝搬距離(損失)の違いによってセルの分離が行われるのに対し,衛星系では同一の衛星が複数のセルの基地局の役割を果たし衛生のビームによってセルは区別されるという違いがある.この結果,セル方式の通信システムの特性を決定する多元接続干渉の振る舞いが,地上糸と低軌道衛星系では大きく異なり,従来の地上系での議論を単純に適用することはできなくなる.そこで本年度は,多元接続方式として符号分割多元接続方式(CDMA)を用いた場合について,衛星のビーム形状が低軌道衛星通信方式に与える影響について理論検討を行った.具体的には,各セルの大きさを均一に保つようなビーム構成と,セルサイズにアンバランスを許した同一のビーム幅をもつアンテナを各セルが使用するような方式の2者を比較し特性を明らかにした.また,CDMA方式における特性改善技術である干渉除去方式についても,特にマルチメディア信号を対象として検討を行った.
ところで,マルチセン構成の低軌道衛星通信システムでは,衛星の移動に伴いユーザの所属するセルが変わっていくハンドオーバが発生する.そこで,ハンドオーバに対処するために,各セルにあらかじめ固定的に割り当てた回線と,必要に応じて任意のセルに割り当てられる回線という回線の2重構造を考え,その特性改善効果を示すことも行った.

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] K.Ono,M.Katayama,T.Yamazato,A.Ogawa: "Effects of Cell Structure on Quality of Service of LEOS (発行予定)"IEICE Trans.on Communications. Vol.E83-B,No.4未定. (2000)

  • [文献書誌] H.Hiraiwa,M.Katayama,T.Yamazato,A.Ogawa: "Decorrelating Detector for Multi-Processing Gain CDMA Systems"IEICE Trans.on Fundamentals. Vol.E82-B,No.12. 2774-2777 (1999)

  • [文献書誌] N.Ichikawa,M.Katayama,T.Yamazato,A.Ogawa: "Influence of Beam Pattern on the Capacity of LEOS Communication Systems"Proc.Interational Symposium on Communications. ISCOM99. 534-538 (1999)

  • [文献書誌] 市川 直樹,片山 正昭,山里 敬也,小川 明: "マルチビーム低軌道衛星通信システムにおけるビームパターンのキャパシティ"電子情報通信学会技研報告,. Vol.SAT99-39,. 83-90 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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