• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1997 年度 実績報告書

マルチメディアネットワークにおけるサービス競合のモデル化と解決

研究課題

研究課題/領域番号 09650413
研究種目

基盤研究(C)

研究機関大阪大学

研究代表者

角田 良明  大阪大学, 大学院・基礎工学研究科, 助教授 (40233671)

研究分担者 土屋 達弘  大阪大学, 大学院・基礎工学研究科, 助手 (30283740)
キーワード通信サービス / 競合 / ペトリネット / インバリアント / 検出 / 状態爆発 / 非決定性
研究概要

本研究では,通信サービスにおけるフィーチャーインタラクション(追加あるいは変更した新しいサービスと既存のサービスとの間で発生する機能競合)のうち非決定性フィーチャーインタラクションの自動検出について新しい方法の提示と実験による有効性の実証を行った.
従来の検出法は,サービスユーザの状態のうち実行可能なイベントで到達可能なものを全て列挙するものであったため,列挙すべき状態数の爆発という問題が指摘されていた.これに対し,ペトリネットの解析手法であるP-インバリアントを用いて,状態を列挙することなく非決定性フィーチャーインタラクションを検出する方法を提案した.この方法では,まず論理規則の集合として与えられた通信サービス仕様をペトリネットモデルを用いて記述する.次に,非決定性が生じるペトリネット上の状態を求め,その状態への到達可能性をP-インバリアントを用いて判定する.このP-インバリアントによる判定は従来法での状態列挙を回避しているため非常に効率が良い.
しかし,この検出では必要条件についてだけ判定しているため,実際には発生しないフィーチャーインタラクションまで検出してしまう可能性が残っている.従って,提案法の有効性を調べるために実際の通信サービスに対する適用実験を行った.適用実験は5種類の実用通信サービスに対して,任意のサービスの組合せについてフィーチャーインタラクションの検出を試みた.実験の評価が検出精度とスケーラビリティという2つの観点から行った.まず,精度に関する実験1から従来法で検出できたフィーチャーインタラクションを全て検出できることおよび従来法に比べて検出時間が大幅に短縮できることが分かった.スケーラビリティに関する実験から,サービスを利用するユーザの数およびサービスの種類が増加しても従来法では状態爆発のため検出できなかったフィーチャーインタラクションが検出可能となることが分かった.

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Masahide Nakaumra: "Analyzing non-determinism in telecommunication services using P-Invariant of Petri-Net model" Proc.16th IEEE Conference on Computer Communications (INFDCOM'97). 16. 1253-1260 (1997)

  • [文献書誌] Masahide Nakamura: "Petri-Net based detection method for non-deterministic feature interactions and its experimental evaluation" Proc.4th International Workshop on Feature Interactions in Telecommunication Systems (FIW'97). 4. 138-152 (1997)

  • [文献書誌] Yutaka Hatanaka: "A synthesis method for fault-tolerant and flexible multipath routing protocols" Proc.3rd International Conference On Engineering of Complex Computer Systems (ICECCS'97). 3. 96-105 (1997)

URL: 

公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi