研究概要 |
早稲田大学が開発した仮想教室システムに以下の改良を行った。 人間がデータグローブや磁気センサを装着し、アバターの手を制御する機能を組込んだ.これによりこれまでマウスやキーボードでしか仮想物体の操作ができなかったのに,手振りで操作することを可能とした. さらに東京芸大が所蔵する芸術品・工芸品等を3Dスキャナで計測してこれを1)伸フレームモデルとして,システムに取込んだ. これをシステムに表示することで芸術作品の鑑賞ができるようになった.技術的には自律分散システムとしてモデル化し,手振りや仮想物体の動き,視線の動きを環境としてとらえ,これに自律的に反応するシステムを構築した.このような外部刺激に対しては,即応ルールを定義し,推論なしに即時に反応するメカニズムを考案した.システム性能の検討を行い,知的符号化を行うことでリアルタイムに操作する系を構築した.具体的なセッション確立後インターネットを流れるパケットは1秒間に1〜3パケットでパケット長は100〜200バイトにおさまることを確認し,知的符号化の有効性を確認した.
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