動物体を含む運動映像を認識し、その映像内容をコマンド記述する事によって、データ圧縮や検索の面で優れた動画像データベースを構築する事を目的に、その基本技術について検討を行う。 本年度は購入した画像処理専用装置を用いて下記の項目について研究を行った。 (1)ズ-ミングやパンニングなどの各種の映像表現法(カメラワーク)を含む映像から画像処理技術によりカメラワークを自動抽出し、対象画像の表現法をコマンド記述する技術について検討した。 具体的には、画像を4X4のブロックに分割し、各ブロックの動きベクトルの組み合わせからカメラワークを検出した。また、複数のカメラワークを含んだ映像から、それぞれのカメラ-ワークを抽出する事を試みた。 (2)動き対象物体の抽出とその運動認識を行い、対象物体の運動を運動コマンド化する技術について検討した。 具体的には、歩行する人物の動きを抽出する事を考え、人物の抽出を行うと共に、身体の関節を特徴点として、その動きから歩行のピッチ、速さなどを認識した。
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