研究課題/領域番号 |
09650452
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
計測・制御工学
|
研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
赤塚 孝雄 山形大学, 工学部, 教授 (80091875)
|
研究分担者 |
武田 徹 筑波大学, 臨床医学系, 講師 (10197311)
湯浅 哲也 山形大学, 工学部, 助手 (30240146)
平中 幸雄 山形大学, 工学部, 助教授 (40134465)
田村 安孝 山形大学, 工学部, 教授 (40171904)
|
研究期間 (年度) |
1997 – 1998
|
キーワード | 医用画像処理 / 動画像 / 3次元画像 / 時空間処理 / 画像重ね合わせ / 画像診断 / 心筋形状モデル / Measurement by images |
研究概要 |
対象の3次元形態特性や、対象システムの動的な機能特性を観測し理解するとき、観測画像間や画像と関連情報との対応づけ、そしてそこでの、時空間特性情報を強調した統合表示が課題となる。このための多次元情報取り扱いの基本的な技術の検討と、時空間情報を融合した画像総合理解手法を具体的対象に即しながら研究した。 統合システムの具体例としては、心臓画像をとりあげ、異なるイメージング結果の相互に関連づけた表現の実現を試みた。同一患者の冠状動脈と心筋像のX線およびSPECTの動画像、知識としての解剖学模型を用い、これらを統合したものとして表示できた。このとき、3次元動態モデルの記述、画像間の照合に際して、中間物理モデルとして、心室および冠状動脈概形を回転楕円体モデルで近似して利用し、重ね合わせ3次元表示や心拍出量の推定が円滑に行えた。 一方、このような目的で利用する画像の画質の改善放射光CTに適用し、放射光X線画像がマモグラムの高分解能撮像に有効であることを示した。同様に時空間情報の利用手法の応用として環境評価を目的にリモートセンシングのマルチスペクトル画像への適用を試み、植生分類とその経時的変化の抽出手法の検討も進めた。 また、特に統合表示のための3次元表示手法に関連して、計算機内に適当なモデルを用意して、最小の観測でモデルに観測情報を付与するととで3次元表示する手法、3次元情報の簡便で高速な獲得手法の検討なども進めた。このとき遠隔医療の例のように、3次元情報の専門家間、あるいは専門家と一般人との情報の共有、利用を考えると、ネットワーク上での3次元表現が有効な手段となる。ここでの利用を考えたVRMLなどを利用した効率的システム試作も進め、本研究テーマの要素技術の開発とした。
|