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1998 年度 実績報告書

画像中の実像と映り込み像の分離

研究課題

研究課題/領域番号 09650462
研究機関名古屋大学

研究代表者

大西 昇  名古屋大学, 工学研究科, 教授 (70185338)

研究分担者 田中 敏光  名古屋大学, 大型計算機センター, 助教授 (00262923)
山村 毅  愛知県立大学, 情報科学部, 助教授 (00242826)
キーワード映り込み / 鏡面反射 / 偏光 / 実時間処理
研究概要

カメラの前の偏光フィルタを回転させて撮影した動的シーンの画像系列から,画像中の映り込み像を除去し,実像のみを分離する方法を考案した.
考案した手法は,鏡面反射光の偏光を利用したもので,最大最小法と正弦波推定法の二つである.前者は,偏光フィルタの回転で得られた画像集合において,各画素の最小値を実像,“最大値-最小値"を映り込み像として,分離するものである.一方,正弦波推定法は,3つ以上の異なるフィルタ角度での画像から,フィルタ角度に伴う各画素の輝度値の変化,(正弦波の形状)を推定して,関数の最大と最小を求めるものである.計算処理は,最大最小法が単純で優れているが,分離精度をあげるのに必要な入力画像数は,正弦波推定法のほうが少なくてすむ.
また,波長による,鏡面反射光の偏光度やBrewster角の変化は,無視できるほど小さい.そこで,カラー画像での映り込み分離は,R,G,Bの各チャンネルについて,上記の手法を適用すれば良い.
考案手法を汎用画像処理装置にインプリメントし,実画像による実験を行った.その結果,モノクロ画像では毎秒15フレーム,カラー画像では毎秒5フレームで,満足できる分離が可能であることを確認した.

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 岩瀬正樹 他3名: "映り込み分離カメラシステム" 電子情報通信学会論文誌DII. J81・6. 1224-1232 (1998)

  • [文献書誌] N.Ohnishi 他3名: "On-line Elimination of Reflected Images to Generate High Quality Images" Proc.of Visual Communications & Image Processing. 360-370 (1999)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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