研究概要 |
研究計画に基づいて以下の項目について研究を行った. 1. 階段形ホールドによって分数次ホールドを近似実現する場合の零点の安定性解明 零点の安定性をゼロ次ホールドに比べて改善できるホールド方式である分数次ホールドを,階段形ホールドで近似する場合の零点の安定性を理論的に解明した.昨年度は2段の階段の場合を扱い,今年度は特に3段の場合を対象とした.その結果,零点の安定性は,3段形の場合でも2段形と同様,階段形ホールドで近似した分数次ホールドも理想的分数次ホールドと同じ性質をもつことが判明した. 2. 階段形分数次ホールドを実現し,ディジタルコントローラに適応制御プログラムを組み込み実行させることによる効果の検証 今年度は3段階形ホールドを,ディジタル・アナログ変換インタフェースボードと開発したソフトウェアの組み合わせにより実現するとともに,ディジタルコントローラに内蔵する適応制御プログラムを作成して,階段近似形分数次ホールドの有効性を実験的に検証した.
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