研究課題/領域番号 |
09650513
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 足利工業大学 |
研究代表者 |
宮澤 伸吾 足利工業大学, 工学部, 助教授 (10157638)
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研究分担者 |
松村 仁夫 足利工業大学, 工学部, 教務職員 (10209611)
黒井 登起雄 足利工業大学, 工学部, 助教授 (60048923)
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キーワード | 高強度コンクリート / 自己収縮 / 乾燥収縮 / 収縮 / 予測式 |
研究概要 |
種々の配合のコンクリートについて、自己収縮試験および乾燥収縮試験を行い、高強度コンクリートの収縮ひずみの予測式を構築するための基礎データを収集した。初年度で得られた知見は以下の通りである。 セメントペーストの自己収縮ひずみを基に、任意の骨材量を有するコンクリートの自己収縮ひずみを推定する方法について検討した。水セメント比20%、30%および50%のいずれのコンクリートの場合についても、自己収縮ひずみの実測値は、概ね直列モデルと並列モデルによる予測値の間にあることが明らかになった。また、骨材およびセメントペーストのヤング係数を正確に求めれば、Hobbsモデルによりコンクリートの自己収縮ひずみをほぼ予測できることが明らかになった。 高強度コンクリートの収縮に及ぼす乾燥条件すなわち乾燥開始材齢および相対湿度の影響について実験により検討した。水セメント比50%の普通コンクリートの場合は、全収縮ひずみに占める乾燥収縮ひずみの割合が大きいのに対し、水セメント比20%の高強度コンクリートでは、全収縮ひずみに対する自己収縮ひずみの割合が大きくなった。また、普通コンクリートでは相対湿度90%程度までの高湿度域で収縮が認められたのに対し、高強度コンクリートでは、相対湿度80%程度以上の高湿度域で、膨張ひじみが認められた。また、乾燥開始材齢が全収縮に及ぼす影響については、さらに長期材齢におけるひずみの計測が必要である。
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