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1998 年度 実績報告書

環境保全とコンクリート構造の長寿命化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 09650515
研究機関早稲田大学

研究代表者

関 博  早稲田大学, 理工学部, 教授 (40120919)

キーワード混合セメント / 混和材 / 水和反応 / 細孔構造 / 物質移動 / 酸素拡散係数
研究概要

本研究は、コストダウンを考慮に入れたコンクリートの高品質手法及びコンクリートの高耐久性手法を検討し,コンクリート中の物質移動による長寿命の評価モデルを確立し,長寿命コンクリート構造物を予測解析するための手法を開発することを目的とした。
長寿命コンクリート構造物を解析するにあたっては、コンクリートの劣化メカニズムを明らかにすることが必要で、コンクリートの組織及び空隙構造は重要なパラメーターになっている。これらのパラメーターの影響を推定するために、コンクリート中の物質移動やセメントの水和反応をモデル化することが必要である。
本研究の水和反応モデルでは、先ずボルトランドセメント中の各クリンカー鉱物の水和反応速度を組み立て、セメントの永和反応の化学式によりコンクリートの組織及び空隙構造の解析モデルを提案した。ボルトランドセメントの水和度、水酸化カルシウム量及び全細孔量の実験結果を取り上げて、本解析の結果と比較し、解析モデルの妥当性を検証した。さらに、混和材の水和反応速度のモデルを本解析モデルに加えて、混合セメントの水和反応を予測することが可能である。本解析モデルを用い、混合セメントペーストの細孔径分布をシミュレーションできるプログラムについて研究を進めている。気体移動及び水分の移動によりコンクリートの劣化メカニズムを検討するために、コンクリートの配合、含水率及び材齢を変化させて、酸素拡散試験を行なった。酸素拡散係数と細孔径分布の関係、酸素拡散係数と含水率の関係によりコンクリート中の気体移動のモデルを確立することができる。このモデルを用い、コンクリートの炭酸化を解析するモデルの適用性について研究を進めている。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] スジョノ,A.S.,関 博: "コンクリート中の気体移動について" 第25回セメント・コンクリート研究討論会論文報告集. 83-88 (1998)

  • [文献書誌] スジョノ,A.S.,関 博: "Analytical Study on Pore Volume of Various Cementitious Materials" 2^<nd> Japan-US Symposium on Advances in NDT. (発表予定). (1999)

  • [文献書誌] スジョノ,A.S.,関 博: "水和反応モデルによるコンクリート中の組織及び空隙構造について" 第21回コンクリート工学年次論文報告集. (発表予定). (1999)

  • [文献書誌] スジョノ,A.S.,関 博: "フライアッシュを混和したセメントの水和反応に関する基礎的研究" 土木学会第54回年次学術大会. (発表予定). (1999)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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