研究概要 |
本年度の研究概要は以下のとおりである。 1.昨年度までの成果をまとめて,報告書の作成を行った.章構成の関係で研究成果の総てを含めることはできなかったが、研究テーマに沿った形でまとめ直してある.印刷物としての配布は最小限の数量に留め,ホームページを介して同一内容のPDF(Portable Document Format)ファイル形式で公開している.これで,より広範囲な人々に目を通してもらえることになる. 2.報告書に含めた内容は,電子データ化された橋梁点検台帳および橋梁台帳に基づいた,GA(エリート保存戦略を併用したSimpleGA)援用による補修代替案作成システムの構築,橋梁データの維持管理支援システムとそのインターネット上での公開及びGISとの連携,これら二つのシステムをリンクするMS-Windows95/98/NT用GUIアプリケーショの開発,そして,点検台帳内のデータの見直しによるデータベースの信頼性向上である.一方,報告書に含めなかった内容は,HTMLによる橋梁情報損傷度判定システムの構築の試みと,GAの戦略をウイルス進化論に変更したものであるが,研究の本筋を理解しにくくするためあえて省略した.いずれも,論文発表済みである. 3.報告書作成以外の,今年度の作業は,データベースの維持管理が主であった.なお,導入済みのGISソフトウェアにY2K問題が含まれ,かつメーカサポートされないことが判明したため,別途予算で導入した,他のGISソフトウェアへの主題図の移植を行った. 4.以上,研究のとりまとめを行うと同時に,さらに発展させるための準備作業を行った.
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