研究課題/領域番号 |
09650564
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
細田 尚 京都大学, 工学研究科, 助教授 (10165558)
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研究分担者 |
長田 信寿 京都大学, 工学研究科, 助手 (50273462)
大久保 賢治 岡山大学, 環境理工学部, 助教授 (50135612)
村本 嘉雄 京都大学, 工学研究科, 教授 (50027223)
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キーワード | 湖沼 / 水温成層 / 数値解析 / 水工水理学 |
研究概要 |
前年度の成果から、水温の長期予測のために3次元解析モデルを簡略化する必要性が指摘された。そこで、大規模な3次元の湖流と水温解析を行う前に、平成10年度には、基礎式を簡略化した場合の予測精度の検討を行った。すなわち、レイノルズ応力の構成則に非線形k-εモデルなどの乱流モデルを組み込む必要性、冷却期の熱対流を忠実に再現するために考慮されている鉛直方向運動方程式を省略する簡易法とその予測精度について考察した。水面での年間を通した熱収支を考慮して、上記の簡略法で年間を通した水温の鉛直分布を計算した結果、水温(密度)の逆転を強制的に一様化する方法で冷却期の熱対流による水温変化をほぼ再現でき、長期予測のために鉛直方向の運動方程式を無視できる可能性があることが指摘された。しかし、定数の拡散係数では成層期の密度成層領域の水温分布形が十分に再現ず、乱流モデルを組み込んだ場合の水温分布の予測精度向上について考察を行っている。数値解析に膨大な時間が必要であり、明確な結論を得るには今しばらく時間を要するので、十分な考察を行った後、報告書を作成し提出する。
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