研究課題/領域番号 |
09650567
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
渡邊 明英 広島大学, 工学部, 助教授 (00240474)
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研究分担者 |
高畑 洋 広島大学, 工学部, 助手 (60294542)
日比野 忠史 運輸省港湾技術研究所, 主任研究官
福岡 捷二 広島大学, 工学部, 教授 (30016472)
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キーワード | 閉鎖性水域 / 汽水湖 / Track Point System / 水質 / 水交換 / 密度躍層 / 潮汐 / 内部波 |
研究概要 |
島根県に位置する中海は閉鎖性の汽水湖であり、淡水と海水による密度躍層が形成されている。特に米子湾は水質が悪い上に、水交換が十分でないために、様々な問題を生じている。この水質を改善するためには、水の交換を生じさせる流れ場について明らかにすることが重要である。本研究では、流れ場の点計測と共に、水の移動を直接追跡するシステムを開発し、これによって米子湾内の水の移動を把握しようとするものである。 平成9年度には多数点追跡システム構築を行い、実際に放流実験を行っている。これに先立ち、密度層内に浮遊させるトランスポンダ(中継転送装置)の浮遊実験及び位置測定システムの検定を行っている。本トラックポイントシステム(位置追跡システム)をGPSと比較した結果、トラックポイントによる位置について瞬間値にノイズが多いが、分オーダーの平均値を取ればGPSの結果と一致しており、良好な結果が得られていることが分かった。したがって、閉鎖性水域のように流動速度が遅い場において、本システムは良好に作動することが分かった。次いで、トランスポンダの数を増やして、密度成層の上層に1機と下層に3機のトランスポンダを放流し、潮汐による中海の流動と共に米子湾奥部における流れを調べた。これより、米子湾奥の流動は、地形の影響を大きく受けていること、1潮汐の間の移動距離は大きくなく、場所によって異なるがその振幅は高々1km程度しかないことなどが分かった。また、米子湾内の流動、特に湾奥部における内部界面波の挙動が複雑であることなどが分かった。
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