研究課題/領域番号 |
09650583
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
岡本 厚 京都大学, 工学研究科, 助教授 (30026265)
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研究分担者 |
小野 徹 京都大学, 工学研究科, 助手 (00263103)
服部 進 福山大学, 工学部, 助教授 (50108122)
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キーワード | CCDエリアセンサー画像 / 高解像度人工衛星画像 / アッフィン変換 / フリーネット解析 / ステレオマッチング / シミュレーティッドアニーリング |
研究概要 |
1.高解像度人工衛星エリアセンサー画像(地上分解能1〜3メートル)の解析問題にアッフィン投影幾何学を適用する問題を基本的に考察し、そのモデル形成問題、対地標定問題、モデル結合の問題幾何学的諸特性を明らかにするとともに、原画像である中心投影画像をアッフィン投影画像に変換する手法を開発した。そして種々のシミュレーションモデルを作成してこの方法の持つ解析特性を検討した結果、非常に高精度で人工衛星エリアセンサー画像が解析可能なことがわかった。 2.上記の人工衛星エリアセンサー画像標定理論にフリーネット理論を付加するため、2次元アッフィン投影画像に対するフリーネット理論について考察し、12個の一次独立なベクトルを解析的に表すことに成功して、一般化固有値問題を基本としたフリーネット解析手法を開発した。 3.開発した人工衛星エリアセンサー画像解析手法はズ-ムレンズCCDカメラ画像の解析にそのまま適用可能である。このことを確かめるため、2種類のテストフィールドを作成して精度検証を行った結果非常に高精度が得られることが明らかになった。したがって、非常に遠方にある被写体を写真測量技術を利用して精密計測する道が開けた訳である。 4.画像に撮影された被写体点を自動識別する問題に考察を加え、シミュレーティッドアニーリングの概念を利用したステレオマッチング手法を開発した。これにより、画像解析を自動化する展望が開けたので、今後実際の人工衛星CCDエリアセンサー画像、ズ-ムレンズCCDカメラ画像を入手してその実証的特性を調査する予定である。
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