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1999 年度 実績報告書

人工衛星CCDエリアセンサー画像の解析問題の研究

研究課題

研究課題/領域番号 09650583
研究機関福山大学

研究代表者

服部 進  福山大学, 工学部・情報処理工学科, 教授 (50108122)

研究分担者 小野 徹  京都大学, 大学院・環境地球工学科, 助手 (00263103)
キーワード衛星画像 / 標定法 / オルソ画像 / CCDセンサー / アフィン投影 / ディジタル図化機 / SPOT / マッチング
研究概要

1999年2月研究代表者の岡本が急死したため、本年1999年度の研究は服部が研究代表者を受け継いだ.人工衛星CCDエリアセンサーは極端に狭い画角を持っていて,従来の中心投影式と異なり,アフィン投影式で標定計算した方が安定であることをこれまでに明らかにしている.本年度の主たる結果は次のようである.
1.現実には人工衛星のためのCCDエリアセンサーはまだ開発されておらず,同じ性質を持ったズームレンズCCDカメラを使って,シミュレーションおよび実験で計測精度を確認した.これは岩盤の落下のモニターやトンネルでの内空変位の計測に応用できる.とくにフリーネットワークによる精度向上に成果を得た.
2.1999年秋に人工衛星IKONOSが打ち上げられ,にわかに高精度地形図の作成が現実のものとなった.われわれはこれまでの成果をより現実的な標定,図化法に収束させ,衛星SPOTおよびMOMS-2P画像に対してアフィン投影方式での処理を確立した.これによって今後IKONOSの図化にも実用できると思われる.
3.DTMないし画像のマッチング結果から,アフィン投影を基礎とするオルソ画像の作成を行った.これに伴い最低の数の基準点から高い精度のオルソ画像を作るシステムを実験的に組み上げた.
4.ディジタル図化機をパソコンベースで作成し,近似的なエピポーラ幾何を使ってアフィン投影画像を図化するアルゴリズムを作って組み込んだ.図化速度,精度とも十分実用に耐えることを実験的に示した.
5.工業計測にディジタル写真測量を応用し,橋梁,船舶などの大きな工業製品の製造精度を精密,かつ高速に計測する手続きを開発した.高速化は特殊なターゲットの設計と自動マッチングで実現した.

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 服部進、秋本圭一、岡本厚 他: "ターゲット場の多重撮影による基準点のないCCDカメラキャリブレーション"電子情報通信学会論文誌. J82-D-II,9. 1391-1400 (1999)

  • [文献書誌] 岡本厚、小野徹、服部進 他: "空中写真による兵庫県南部地震に伴う地盤変位の計測"土木学会論文集. 632/IV-45. 105-120 (1999)

  • [文献書誌] Okamoto.A.,S.Hattori.,T.Ono: "The Geometric Characteristics of Six Alternative Triangulation Models for Satellite Imagery"Proc.of American Society of Photogrammetry and Remote Sensing (ASPRS). 64-72 (1999)

  • [文献書誌] Hasegawa.H,.T.Ono,.S.Hattori: "Production of Digital Orthophotos from SPOT Imagery via an Affine Transformation Model"Proc.of ASPRS. 905-910 (1999)

  • [文献書誌] Ono.Tetsu: "Epipolar Resampling of High Resolution Satellite Imagery"Proc.of International society of photogrammetry and Remote sensing,WG1,4. (1999)

  • [文献書誌] Hattori.S,A.Okamoto: "The Design and Use of Coded Targets for Automatic Measurement with a CCD Camera"Proc.of ASPRS. 928-935 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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