交通困難者のモビリティ確保を主眼においた高齢者対応型バス計画について、本年度は以下の課題に取り組み、実績をあげることができた。 イ.高齢者の交通行動からみた現在の交通システムの問題点の把握と交通形態別負担感と時間価値の計測・高齢者と非高齢者を対象にした調査を実施し、その比較において現在のバスシステムに関する問題点を抽出した。 ロ.交通形態別負担感と時間価値の計測 ・徒歩、バス、待ち、乗り換えなど交通形態別等価時間係数の推定と時間価値の推定を行った。 ハ.高齢者対応型バスを中心とした事例収集 ・文献収集と現地視察により、高齢者対応型バスの関する先進事例を集め整理した。 ニ.高齢者の行動特性を反映した高齢者対応型バスの需要推計手法の確立 ・先に推定した等価時間係数と時間価値を用いた一般化時間交通手段選択モデルを構築し、需要推計に生かすとともに、高齢者対応型バスの潜在需要推計を行った。
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