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1997 年度 実績報告書

利害調整機能からみた都心交通管理政策としてのパッケージアプローチの有効性分析

研究課題

研究課題/領域番号 09650589
研究種目

基盤研究(C)

研究機関徳島大学

研究代表者

山中 英生  徳島大学, 工学部, 教授 (20166755)

研究分担者 小谷 通泰  神戸商船大学, 商船学部, 助教授 (00115817)
山口 行一  徳島大学, 工学部, 助手 (80294718)
キーワード交通需要管理 / パッケージ・アプローチ / 中心市街地活性化 / 住民意向調査 / 公共交通 / 徳島市 / 神戸市 / 自転車交通
研究概要

公共交通や自動車・歩行者施設整備、交通管理、交通需要管理方策といった、互いに補完し会う一連の対策を組み合わせるパッケージ・アプローチの効果,特に、利害関係者の合意形成上の利点に着目した。多くの都市で中心的役割を果たす都心地域での交通管理を対象として、施策個々の特徴とその組み合わせ、その空間構成、実施手順、財源構成に着目して、合意形成に与える影響を中心に検討した。
1)都心交通管理パッケージアプローチの事例調査 2)イギリスのバ-ミンガム、オランダのグローニンゲンを対象にパッケージアプローチによる都心交通管理の実施事例を対象に、パッケージの構成、実施手順、住民合意プロセスを平成9年9月に,山中・山口が現地の市役所・交通運営組織を訪問し,調査した。調査結果から、中規模都市での、公共交通施設、自動車管理施策の実現化の手順などの特徴を整理している。特に、組み合わせ手法の空間配分上の関連、交通補完機能的関連、財政的補完関係に特長があり、また、グローニンゲンでは5000人のワークショップを開催するなど合意形成時のコンサルティング手順、実施手順に特長を有意していることが把握できている。
2)住民意向調査による分析 我が国における適用性を検討するため、徳島市および北神戸地区を対象として、具体的なパッケージアプローチによる交通管理施策の代替案を作成し、これについて合意形成可能性を探る、アンケート調査を実施した。現在,この結果を徳島大学,神戸大学にて分析中である。この分析では,従来の手法に加えてマーケティング分析を応用して,個人の交通利用環境,属性,ライフスタイルなどが,交通需要管理に対する反応にどのように影響するかを把握している。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 山中 英生: "都市公共交通政策における規制緩和とパッケージアプローチ-英国における展開から-" 都市問題研究. Vol.48 No.12. 43-57 (1996)

  • [文献書誌] 山中 英生: "英国の小都市における都心再生のための交通管理パッケージの試み" 交通工学. Vol.32 No.2. 109-116 (1997)

  • [文献書誌] 山中英生, 小谷通泰: "交通需要管理のためのパッケージ・アプローチ-ストラスブールにおける空間配分パッケージ-" 交通科学. Vol.26,No.2. 39-43 (1997)

  • [文献書誌] 山中 英生: "イギリスにおけるパッケージ・アプローチと公共交通-ウエスト・ミッドランドLRT整備にみるその課題-" 運輸と経済. Vol.57,No.6. 55-65 (1997)

  • [文献書誌] 山中英生: "中心市街地活性化とグリーン・モード空間の整備" 交通工学. Vol.33 No.1. 3-8 (1998)

  • [文献書誌] Odani Michiyasu, Hideo Yamanaka: "The greening of urban transport,2nd Edition(Chapter31分担)" Rodney Tolly ed.Jhon Wiley & Sons, 6 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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