研究課題/領域番号 |
09650591
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
小林 一郎 熊本大学, 工学部, 教授 (40109666)
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研究分担者 |
福地 良彦 (株)鴻池組, 土木本部・土木設計部, 研究員
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キーワード | 協調施工 / 施工支援 / CGアニメーション / VR(ヴァーチャル・リアリティ) / インターネット / データ共有 / ダム建説 / 景観整備 |
研究概要 |
本研究は建設工事用のGCアニメーション・データを施主・設計チーム・複数の施工関連業者間で共有するとともに、実際の施工支援のために利用するものである。工事現場でのコンピュタ-利用の現状および将来性を考慮し、ハードウェアーは、最も一般に普及しているDos/V対応のパソコンのみを使用し、ソフトウェアーは、AutoDesk社のAutoCAD、3D-Studio、Superscape社のVRTを用いたが、ブラウザ-はすべて無償で公開されているため、画像はすべて、現場のパソコン上で、off-lineでも見ることができる。一般性と実現可能性に重点を置いたため、極力、既存で廉価なソフトウェアーを利用した。 実際の現場として福島県発注の田島ダム(福島県南会津郡田島町大字高野地内)において、下記のような項目について実証実験を行った。(1)CGアニメーションの適用性の検討(主な検討事項、(1)施工現場の架設資材の配置計画、(2)工事現場での重機の操作性の確認、(3)工事完成後の景観整備計画への適用)、(2)VR(仮想現実)のダム工事への適用の可能性の検討((1)工事現場のVR空間の作成と表示、(2)リフトスケジュールと連動したダム提体の打設過程のVR表示)、(3)インターネットによる情報交換((1)ホームページ上での工事進捗状況等の工事情報の共同利用、(2)電子メール、ネットミーティング等での関係者間の情報交換と履歴情報の提示)。 本研究グループでは、この様な成果をふまえ、施工管理支援システムとしてCGキック(CGを用いた協調施工支援システム)を構築中である。特に、次年度は、グループ独自のWebサーバーの運用によって、電子メールやFTP(ファイル転送)等を用いず、インターネットのホームページのみで協調施工支援のためのCGデータの共同利用を行うためのシステムの完成を目指す。また、新たなフィールドとして、上記のダム現場以外にPC橋梁の施工現場での実証実験を予定している。
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