都市空間においては大小様々な構造物が建てられており、そのような構造物周辺では複雑な風の流れが起きている。そこで本研究は、複数構造物群周辺の気流の様子及び風圧を数値的に捉えることによって、構造物群の空力特性を解明することを目的に研究を行った。 数値計算では、2本の正方形角柱をモデルとして、これらが流れに平行に設置したときと、垂直に設置したときを想定した。また各々の設置状態で、2本の正方形角柱の間隔を変化させた。 2本の構造物を流れに垂直に配置したときには、風上側の構造物から剥離した渦が風下側の構造物にぶつかり後方では複雑な流れが生じる。また間隔比S/B(Sは間隔、Bは角柱の幅)が3で抗力が急激に変化することが数値的に捉えることができた。 2本の角柱を流れに平行に配置したときには、渦と渦との相互干渉が生じる。この平行に配置したときには、各々の構造物に作用する抗力と揚力は対称にはならない。 以上、2本の正方形構造物周りの流れに関する数値計算を行い、その空力特性を捉えることができた。
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