研究課題/領域番号 |
09650663
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
宮本 文人 東京工業大学, 文教施設研究開発センター, 助教授 (20143688)
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研究分担者 |
山口 勝巳 武蔵工業大学, 情報処理センター, 講師 (30200611)
藍澤 宏 東京工業大学, 文教施設研究開発センター, 教授 (70167766)
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キーワード | 小学校 / 屋外学習環境 / 校地 / 周辺地域 / 体験学習 / 授業 / 生活科 / 理科 |
研究概要 |
小学校の授業における校地と周辺地域の自然環境の活用について、生活科と理科に着目して学年別に活用の現状を把握すると共に、地域の活用場所と校地の屋外施設に着目して、学校毎の活用方法と屋外学習環境との関係を捉えた。具体的には以下のとおりである。 (1)学習環境特性の活用パターン 教師が授業において活用している校地と周辺地域それぞれの学習環境特性について典型的パターンを把握した。校地ではほとんどの学校で栽培・収穫の場を活用し、土壌や水辺よりも草木の特性を多く活用している。周辺環境では活用が多様で、1)多くの学習環境を活用している場合、2)土壌、水辺、栽培の特性を集中的に選択し、授業に沿った目的に活用する場合、3)校地で草木の特性を多く活用しているが、更に、周辺地域の豊富な種類の教材を求めて活用する場合などがある。 (2)周辺地域の活用場所と学習環境特性 周辺地域では、沼、池、河川では水辺の特性に加え、泥や石の特性が活用され、田畑では栽培・収穫の特性に加え、野草や昆虫の特性が活用される。果樹園、牧場、林、森では多くの特性が得られるが、地層と粘土の特性は活用可能な場所が限定される。 (3)校地の屋外施設と活用パターン 校地では、屋外施設の種類が多くとも活用している学習環境特性が多いとは限らない。屋外施設の数が少ない学校でも、池、ビオトープ、岩石園、林などの屋外施設があれば多くの学習環境特性に対応できる。
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