研究課題/領域番号 |
09650663
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
都市計画・建築計画
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
宮本 文人 東京工業大学, 文教施設研究開発センター, 助教授 (20143688)
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研究分担者 |
山口 勝巳 武蔵工業大学, 情報処理センター, 講師 (30200611)
藍澤 宏 東京工業大学, 文教施設研究開発センター, 教授 (70167766)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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キーワード | 小学校 / 体験学習 / 普通教室 / 特別教室 / 多目的スペース / オープンスペース / 図書室 / 屋外学習施設 |
研究概要 |
小学校では教科毎に児童が学習する内容は指導要領により定められているが、教え方は教師に任されており、授業を行う場所、使用する学習設備・環境や教材等は多様な展開を示している。本研究では、授業内容や教師の学習に関する考え方を基に、体験学習に使用されるオープンスペース、特別教室、図書室、自然環境等を含む屋外学習施設を対象に、建築的な側面から再考したものである。 全国にある小学校から適切な対象を選定して、授業内容、学習方法と学習空間としての建築的側面との関係についての教師の考え方を調査、分析することを研究の基本的な視点としている。 (1)理科、社会科、生活科、図画工作の1年生〜6年生全単元毎に、学習指導の場としてオープンスペースを活用する際に要望される家具、備品、教材等28種類の学習設備・環境との関係を把握すると共に、オープンスペースの使用方法を27種類にタイプ分けし、最終的に、オープンスペースにおける学習機能の構成案を提案した。 (2)特別教科(理科、生活科、家庭科、図画工作)の1年生〜6年生全単元毎に、授業を行う教室、学習方法、学習設備・環境との関係を把握すると共に、これらの組合せを43パターンに集約し、特別教室の再編成案を提案した。 (3)図書室は今後読書、学習、情報に関わる機能が必要となることを踏まえ、更に具体的に必要とされる20の内部機能について、図書室の配置タイプ毎に教師の要望を把握すると共に、内部機能を8機能に集約しながら、相互関連モデルを提案した。 (4)授業において自然環境を教材とする場合必要となる33の学習環境特性と、学校の敷地内にある屋外学習施設27種類及び周辺地域にある活用場所27種類とのそれぞれの関係について把握すると共に、学習での活用において学校内外の施設が相互選択関係にあることを示し、今後の屋外学習施設整備の方向性を示した。
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