研究課題/領域番号 |
09650701
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
谷 直樹 大阪市立大学, 生活科学部, 教授 (40159025)
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研究分担者 |
岩間 香 摂南大学, 国際言語文化学部, 助教授 (50258084)
西岡 陽子 大阪芸術大学, 芸術学部, 助教授 (20133514)
増井 正哉 奈良女子大学, 生活環境学部, 助教授 (40190350)
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キーワード | 町家 / 街路 / 祭礼 / 空間演出 / 町会所 / 屏風飾り / しつらい |
研究概要 |
本研究の目的は、祭礼時の町家を中心としたハレの日の空間演出に着目して、その現状を詳細に調査し、聞き取りや文献研究によって、歴史的変遷を明らかにすることである。調査内容は、(1)現地実測調査、(2)聞き取り調査、(3)文献調査の3つからなる。 今年度の現地調査は、初年度ということで、以下の8カ所を対象に実施した。近江日野祭(5月2〜3日:本調査)、京都御霊祭(5月17〜19日:本調査)、京都祇園祭(7月10〜17日:補足調査)、大阪天神祭(7月24〜25日:予備調査)、近江大津祭(10月9〜10日:本調査)、丹波篠山祭(10月15〜16日:予備調査)、京都鞍馬祭(10月22日:本調査)、伊賀上野祭(10月24日〜25日:本調査)。それぞれの祭礼では、建築班(谷・増井)、街路班(増井)。民俗班(西岡)、美術班(岩間)を編制して総合的に調査を行った。とくに建築班、街路班では、町家・町会所の平面図および飾り場「しつらい」の実測調査、街路空間の飾り要素分布調査と写真撮影を行い、その後、研究室で図化の作業を行った。つぎに聞き取り調査は、祭礼中と祭礼後に調査員が各戸を訪問し、祭礼の建営母胎や準備状況について聞き取り調査を行った。文献調査は、祭礼の絵図、地誌、町共有文書などを検索し、関連史料を収集した。 今年度の調査は現在整理が完了しているが、次年度には、本調査を予定している祭礼があり、また今年度に本調査を実施したところの補足調査を行うことで、個別の事例調査を完了する計画である。またそれぞれの専門分野とリンクした以下の総論を準備している。「町家における屏風飾りのしつらいと諸類型」(谷)、「町会所の機能と会所飾りの系譜」(西岡)、「都市祭礼における街路空間の利用と演出」(増井)、「屏風飾りの成立と展開」(岩間)、「祭礼時の空間的演出に関する地域比較と伝播モデル」(全員)
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