本年度は、昨年に引き続き、概ね整理が出来上がった建築設計図書(図面)と、その他建築図面以外の資料(手記・手紙・その他書類)の整理を行った。建築図書(図面)は、図面のマイクロフィルム化、CHによる縮尺版作成、図面情報のデータベース化、その他資料のデータベース化を行った。一部の近年作品(明大生田工学部校舎)を除きほぼ建築図面のマイクロフィルム化、データベース化を進めることが出来た。 本年度から、若干これら史料を基に堀口建築の史的考察を始めることが出来た。新しい発見は、山中湖畔の聴禽寮の建築位置図の存在である。 次年度は、こうした図面史料データベースと図面・マイクロフィルム管理の一体的システムの構築と、これらの史料を基に、建築設計図書から堀口建築史的考察の本格化である。
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