研究概要 |
明治大学建築学科木村研究室所蔵の堀口捨己史料を整理・分析することが大きな目的であった。堀口史料の整理はこの科学研究に着手する前 およそ20年の時間を費やし整理してきたものである。この3年間の作業は 史料の総てに整理番号を付け 尚複写しこれを 縮尺を1/2にした陽画焼き(CH)を作製し 史料としての汎用性を持たす事に 多大な成果を上げた。この度の研究は ひとまずの纏めをつける意味で 大きな成果を上げることが出来た。その成果の概要は以下である。 堀口史料を「図面庫リスト」と「その他リスト」に分けた。「図面庫リスト」、「その他のリスト」の双方の、史料の総てに 整理番号を付けている。その史料総数は 雑資料等を含み3,727点である。(1)この内堀口捨己の作品や実績に関する史料は112作品、3087点(図面2812点、その他275点)である。これらの内(1)実施作品に関する史料は89作品2954点、(2)堀口が行った実測調査に関する史料7作品74点(図面68点、その他6点)、(3)堀口に関するその他の史料 16作品59点(図面54点、その他5点)となっている。(2)現時点では堀口捨己の作品と特定できない資料が42作品386点(図面372点、その他14点)が在ることが明らかになった。(3)その他の史料として254件が 以上がその内容である。これらには 未発表のものが42点含まれており、またこの史料の時代幅は ほぼ学生時代から明治大学を定年退職されるまでの長い期間であり 近代建築史料として極めて価値あるものである事が明らかになった。
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