本研究はわが国の産業遺産(建造物)の保存及び活用の方法についての基礎的研究を行うものである。 本年度は、 (1) 1)「大規模工場」 2)「鉱山施設」 3)「都市施設」 4)「一群の産業施設」、についての保存と活用の状況の調査。 (2) 群馬県桐生市を対象としたケーススタディ (3) エコ・ミュージアム等外国の保存活用事例のレビューを、調査研究の目標とした。 <成果> (1) この内、1)においては、「横須賀市」に残る産業技術史資料の保存と活用に関する調査・研究を行い、2)に関しては別子銅山の遺構の残る新居浜市、3)に関しては旧八幡製鉄所に関連する北九州市の産業遺構 4)に関しては、織物工場等が市内に広域的に残る、「桐生市」で調査を行った。 (2) 桐生市を対象としたケーススタディでは、桐生市商工会議所の主催する「ファッションタウン」構想(織物業の振興)に連動し、産業遺産を如何に生かすかを研究した。 (3) エコミュージアム等海外の事例については、近年台湾に建設された「国立工芸博物館」でレビューを受けた。
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