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1997 年度 実績報告書

導電性マイクロコイル状金属窒化物ファイバーの気相合成と電磁波吸収特性

研究課題

研究課題/領域番号 09650731
研究種目

基盤研究(C)

研究機関岐阜大学

研究代表者

元島 栖二  岐阜大学, 工学部, 教授 (80021608)

キーワード気相成長炭素繊維 / マイクロコイル / 窒化チタン / 電磁波吸収
研究概要

(a)原料カーボンコイルの合成:Ni粉末触媒を用い、アセチレン+H_2 チオフェン混合ガスを熱分解してカーボンコイルを合成した。コイル径:1-10μm,コイルピッチ:0.1-0.5μm,コイル長さ:1-10mmのコイルが得られた。(b)マイクロコイル状およびマイクロチューブ状のTiNファイバーの合成:次の二つの方法による合成を試みた。(I)間接合成法:カーボンコイルの気相チタナイジングにより得られたTiCコイルを、N_2+H_2雰囲気中1200℃で熱処理した。反応時間と共にTiCのXRDピークは小さくなり、3時間後では全く観察されなかった。すなわち、TiCのCが高温の窒素雰囲気下でNと置換しTiNが生成した。この際、そのコイル形態はほとんど変化しなかった。反応条件を制御することにより、TiCコイル表面の一部だけ、あるいは芯まで完全にTiN化させることができた。(II)直接合成法:カーボンコイルを直接TiCl_4 +H_2 +N_2雰囲気中、1000-1500℃で処理した。いずれに反応温度・時間でもTiCのピークは全く観察されず、TiNのピークのみが観察された。すなわち、カーボンコイルはTiCを経由してTiN化されるのではなく、直接同時メタライジング/窒化反応が進行するものと考えられる。反応条件を制御することにより、カーボンコイルの芯まで完全にTiN化できた。(c)その他の金属窒化物コイルの合成:TiNコイルの場合と同様に、TaNおよびNbNコイルの合成を行った。(d)電磁波吸収特性:1-1,000MHzの範囲でのTiNコイルの電磁波吸収特性は、TiCあるいはTiNコーティングすることにより若干向上した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 元島栖二、他: "Preparation and high temperature properties of novel ceramic micro-coils" Electrochemical Society Proc.97-39. 595-602 (1997)

  • [文献書誌] 元島栖二、他: "Preparation and properties of ceramic micro-coils bv CVD process" Electrochemical Society Proc.97-25. 433-440 (1997)

  • [文献書誌] 元島栖二、他: "新規の電磁波吸収材:カーボンマイクロコイルの気相合成とその電磁吸収特性" 機能材料. 1997年7月号. 37-44 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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