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1997 年度 実績報告書

電子シャワー法による透明導電性ITO薄膜の環境材料への応用

研究課題

研究課題/領域番号 09650738
研究種目

基盤研究(C)

研究機関東京理科大学

研究代表者

湯本 久美  東京理科大学, 基礎工学部, 助教授 (50103073)

キーワードNO_2ガスセンサー / 窒素酸化物 / 光触媒 / ITO / 酸化亜鉛 / めっき / 薄膜 / スパッタ
研究概要

ITOは透明導電性膜として液晶等の表示素子に使われているが、窒素酸化物であるNOx等に対する薄膜ガスセンサとしての働きもある。NOxは車の排ガス等に含まれており、公害の原因にもなっている。NOxはNOとNO_2の混合物であるが、NOに比べNO_2の方が毒性は高い。我々は、スパッタや電子シャワー法でITO薄膜を作製し、NO_2ガスに対するガス検知特性を調べた。その結果、膜厚が20mm以下になると感度が急に増加した。また、スパッタ膜に比べ電子シャワー膜は表面が荒れており、感度特性が優れていた。センサ温度としては250℃が最も感度が高かった。例えば、NO_2200ppmに対する感度(NO_2200ppmガス雰囲気中での膜抵抗/乾燥空気中での膜抵抗)は100であった。さらに応答速度も速かった。つまり、ITO透明導電性膜を使って、優れたNO_2ガスセンサ膜を得ることが出来た。
一方、光触媒を使ってトンネル内のNOxガス濃度を軽減することが考えられている。従来、この光触媒による分解量を求める方法としては、ガスクロを主に使っていた。しかし、この方法では連続測定が出来ない。我々は、安価でより簡便な方法として、このITOガスセンサを光触媒に応用した。その結果、測定前に検量線を求めることにより、再現性のある測定を可能にした。
TiO_2やZnOは光触媒作用があることが知られている。我々はめっき法で安価なZnO膜を作製して、NO_2ガスの分解速度をITOガスセンサでモニターした。その結果、表面が荒れている試料の方が優れていた。
酸化インジュウムの光触媒反応については殆ど研究されておらず、またITO自身については全く研究されていない。そこで、本研究でITOの光触媒反応についても調べた。その結果、ITO膜にも光触媒作用があることが分かった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] H.Yumoto: "NO_2 Gas Sensor Using ITO Thin Films Prepared by Electron Shower and Magnetron Sputtering" Proc.11^<th> Int.Conf.Ternary & Multinary Comp.(発表予定). (1998)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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