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1998 年度 実績報告書

合金めっき反応中間体としての複合水酸化物の生成・電解還元の機構解析に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 09650790
研究機関岡山大学

研究代表者

林 秀考  岡山大学, 工学部, 講師 (90164954)

キーワード合金めっき / 水酸化物生成 / 電位差滴定
研究概要

年度当初に提出した研究実施計画に従い、以下の通り研究を行った
(1) 水晶振動子微小秤量法による亜鉛-ニッケル合金めっき時の電極重量変化の測定
複水酸化物が陰極表面に存在し合金めっき反応に関与している場合には、めっきの初期段階で陰極上に水酸化物が生成すると考えられ、この時の重量変化は、金属の析出のみが起こっているときとは異なると考えられる。また、めっき時に電流密度を変化させ金属析出に対する水素発生の比率を変えると、陰極近傍のpHもこれと連動して変化するので、複水酸化物の組成や量が変化する。これらは陰極の重量変化に反映される。水晶振動子微小重量秤量装置を用い、電解時の電気化学インピーダンス測定と組み合わせることにより反応中間体の挙動を明らかにした。
(2) 不活性ガス雰囲気下での亜鉛-鉄合金めっき反応の解析
2価の鉄イオンは、酸化剤(特に酸素)の存在下で容易に酸化され3価になる。2価と3価では水酸化物の生成のpHが異なり、3価の鉄イオンは酸性条件でも水酸化物を形成する。したがって、鉄イオンをを含むめっき浴から合金めっきを行なう場合には、水素発生に伴うpHの変化以外に雰囲気や対極からの酸素の影響を考慮する必要がある。不活性ガス雰囲気下で、酸素発生を伴わない陽極材料を使用してめっき反応の際の電極重量の変化の測定および電気化学インピーダンスの測定を行ない、開放雰囲気下での結果と比較を行った。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] H.Hayashi,T.Matsunaga,I.Tari: "Codeposition of Titanium Dioxide Particles from Acid Copper and Zinc Sulfate Baths" DENKI KAGAKU. 66. 844-850 (1998)

  • [文献書誌] 田里伊佐雄 林 秀考 浮田茂幸: "界面活性剤によるPTFE粒子表面改質のCu-PTFE分散めっきに及ぼす効果" 表面技術. 1. 78-83 (1999)

  • [文献書誌] 林 秀考 中村邦昭 田里伊佐雄: "ワット浴からのニッケル-αアルミナ粒子の共析" 電気化学. 4(印刷中). (1999)

  • [文献書誌] 田里伊佐雄 鈴木貴志 松永貴裕 林 秀考: "分散めっきにおける硫酸バリウムの共析現象" 電気化学. 4(印刷中). (1999)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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