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1997 年度 実績報告書

耐塩性藻類ドナリエラとキトサンを用いる水域からのリンの固定化・回収プロセスの検討

研究課題

研究課題/領域番号 09650841
研究種目

基盤研究(C)

研究機関東京工業大学

研究代表者

鈴木 孝弘  東京工業大学, 資源化学研究所, 助教授 (30192131)

研究分担者 石田 愈  東京工業大学, 資源化学研究所, 教授 (10016735)
キーワード微細藻類 / ドナリエラ / 光合成 / ポリリン酸 / 生物濃縮 / リンの固定
研究概要

本研究は海洋性微細藻類Dunaliellaのリンに対する高い生物濃縮係数とLuxuary concumptionと呼ばれる特性に着目して、リンの水域からの回収、再資源化に対するプロセス構築のための基礎的検討を目的としている。本年度はDunaliellaのリンの取り込みに関する各種環境因子の影響について重点をおいた検討を行った。
まず、文献調査等によって増殖が比較的速く、リンの含有量が多いと推定されたD.salina、D.tertiolecta、D.parvaの3株を入手して、光合成バイオリアクターを用いて培養を行い、最も本研究目的に適したものとしてD.parvaを選抜した。この藻株について各種環境操作因子(温度、光強度、CO_2濃度、培養液のP,N等の組成)の細胞中のリン蓄積量に及ぼす影響を検討した。その結果、D.parvaのリン蓄積量は前培養液中のリン濃度の影響が最も大きく、次いで培養液中のN/P比、P濃度の寄与が大きいことが明らかになり、リンの蓄積量を最大にする最適培養操作条件を求めた(論文発表済)。次に藻細胞の利用効率を高めるため、Dunaliella中のグリセリン生産量と培養操作条件についても検討を行い、リンの蓄積量を最大にする最適培養条件との比較を行った(論文準備中)。さらに、来年度の研究計画の予備実験として、キチンおよびキトサンを用いたリンの回収に関する基礎データを得た。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Takahiro Suzuki: "Intluence of Environmental Factors on Phosphorous Content in the Marine Microalga Dunaliella" Toxicological and Environmental Chemistry. 64. 173-181 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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